人里に出没するなどして北海道で2018年度に捕殺されたヒグマが環境省の統計で827頭に上り、これまで最も多かった17年度の774頭を上回って史上最多となった。捕殺には批判があるが、19年度も10月末現在で539頭に達しており、家畜が襲われる被害が目立つ。住民が襲われる恐れもあるため道は対応に苦慮している。

 「そのまま育てば今ごろ子牛を出産していたのに…。もう来年から放牧はやめる」。標茶町の酪農家、高橋雄大さん(32)は7月、放牧中に行方が分からなくなった牛を山中で捜している時にクマに遭遇した。クマは逃げたが、付近では乳房や腹を食べられ、牛が死んでいた。