2005年4月に乗客106人が死亡した尼崎JR脱線事故で、JR西日本が事故車両について、大阪府吹田市の社員研修施設を拡張して保存する方針を固めたことが9日、分かった。事故の風化防止や社員の安全教育に活用する目的で、16、17両日に兵庫県伊丹市で開く会合で遺族らに説明する。

 事故車両は現在、大阪市や兵庫県高砂市の施設に保管されている。遺族からは、列車が衝突した同県尼崎市のマンションを含む現場一帯に整備した慰霊施設「祈りの杜」に保存する意見などが出ていた。一方で「事故を思い出す」として保存を望まない人もいる。