組織を修復する働きがある間葉系幹細胞を、重症心不全患者の心臓表面に噴霧して心機能改善につなげる「細胞スプレー法」を開発したと、大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのチームが29日記者会見し、発表した。根本的な治療法が確立されていない重症心不全患者の救済につながる新たな再生医療として期待され、3~5年後に実用化したいとしている。

 対象は、血流が悪くなり心臓の筋肉に血液が届きにくくなる虚血性心筋症患者。病状が進行すると心筋が壊死し、心機能が低下する。

 噴霧は、血流不足を改善する心臓の冠動脈バイパス手術の際に実施。時間は数十秒。