2000年12月に東京都世田谷区で一家4人が自宅で殺害された事件で、被害者の宮沢泰子さん=当時(41)=の姉で文筆家の入江杏さん(62)=東京都=が28日、鹿児島市で講演し「傷ついた人が悲しみと向き合えるよう支える社会になってほしい」と訴えた。

 公益社団法人「かごしま犯罪被害者支援センター」が開催したフォーラムに招待された。入江さんは、老朽化が進む現場住宅の取り壊しを警察に打診されたり、他の事件で被害者の悲鳴がテレビで流れたりしたことへの違和感を述べた。

 事件後、家族に支えられた経験から「誰かがそばにいるだけで、悲しみと向き合う力になる」と強調した。