東日本大震災の震源に最も近く、被災した東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)が27日、再稼働に必要な原子力規制委員会の審査に事実上合格した。安全対策費は当初の想定を超える3400億円に膨らんだ。各地の原発でも安全対策費は増加傾向で、電気料金として国民負担となる。被災原発に特有の安全対策の妥当性が焦点となった審査は2013年12月の申請から約6年を要し、合格した原発で最長となった。

 意見公募などを経て、数カ月後に正式合格の判断となる見通し。東北電は実際の再稼働を安全対策工事が終了予定の20年度より後と見込むが、立地自治体から同意を得る必要がある。