政府の有識者会議は27日、複雑な計算を超高速で実行できる量子コンピューターの20年後の実用化を目指すとした技術開発の工程表をまとめた。国家戦略上の重要技術として数年で1千億円以上を投じる欧米や中国との差を縮める狙いで、年内にも策定する「量子技術イノベーション戦略」に盛り込む。

 量子コンピューターは新材料や新薬の開発など多様な分野での応用が期待され、各国間での開発競争が激化している。応用範囲の広い「量子ゲート」型は、グーグルが10月、約50個の「量子ビット」と呼ばれる素子を使い、スーパーコンピューターで1万年かかる問題を数分で解いたと発表した。