文部科学省が食品の成分をまとめた「日本食品標準成分表」に、アイヌ民族の伝統食品を初めて掲載する見通しとなった。年内にも追加版を公表する。成分表は栄養計算の基礎になるため、食べる機会の多いものを中心に掲載するが、今回は食文化の記録が主な理由。

 焼いて食べる「ツルニンジン」や、スケトウダラの肝臓油「たらのあぶら」、お茶にする「ナギナタコウジュ」など6種類を加える。アイヌ民族文化財団(札幌市)で文化の伝承活動に取り組む村木美幸さんは「成分が分かることで、安心して給食などの料理に使える。アイヌ文化を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。