全国の13国立ハンセン病療養所を退所後、療養所に戻った元患者が、2009~18年度の10年間で、延べ129人に上ることが23日、厚生労働省への取材で分かった。施設外での医療・介護態勢への不安や、社会に残る偏見や差別などが背景にあるとみられる。元患者が社会で安心して暮らすための支援が不足する実情が浮き彫りになった。

 厚労省が9月、各療養所に聞き取りなどの調査を実施し、再入所者が年間延べ9~20人いたことが判明した。13療養所のうち、再入所者が最も多かったのは長島愛生園(岡山県瀬戸内市)の同32人。次いで多磨全生園(東京都東村山市)の同21人など。