台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町耕野地区で、特産の干し柿「ころ柿」作りが始まった。直売所「いなか道の駅やしまや」では20日、オレンジ色の実がカーテンのようにつり下げられ、陽光に輝いていた。柿は吹き抜ける寒風にさらされて甘みを蓄え、年明けに出荷される予定だ。

 店は床上約1・6メートルまで浸水。1階の野菜や菓子などの商品はほぼ全滅したが、2階の柿干し場は無事だった。常連客ら延べ約130人が泥の撤去や掃除を手伝い、30日に営業再開できる見通しだ。店主の八島哲郎さん(57)は「ころ柿を待っている人がいる。へこたれている場合じゃない」と力を込めた。