江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)が晩年に描いた肉筆画「富士見西行図」と「藻魚図」が確認され、京都市中京区の池坊会館で開かれたシンポジウムで2日、国内で初めて公開された。

 富士見西行図(1848年)は数年前に米国で見つかった。富士山は描かれていないが、歌人西行が眺める方角や、遠景の橋から存在を暗示させる構図。最晩年に達した境地を思わせる作品という。メバルを描いた藻魚図(1847年)は、表装に江戸料理の老舗「八百善」の献立表が用いられている。