国土交通省がエレベーター(EV)事故を防ぐ安全装置の自治体本庁舎の設置状況を調査する方針を示したことを受け、2006年に東京都内で起きた事故で長男を亡くした市川正子さん(67)が8日取材に応じた。「とても遅かったが、小さな一歩だ」と国の取り組みに一定の評価を示し「設置促進の取り組みを広げてほしい」と訴えた。

 EVの扉が開いたまま昇降する戸開走行事故を防ぐ安全装置は「二重ブレーキ」と呼ばれる。市川さんの長男大輔さん=当時(16)=の事故を機に09年9月以降着工分に義務付けられた。それ以前のEVに設置の義務はなく、社会全体での取り組みは滞っている。