紛争が続くコンゴ(旧ザイール)で性暴力被害者の治療を続け、昨年ノーベル平和賞を受賞した産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏が5日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。被爆から復興した広島の姿に「悪を過去のものにし、未来に向かう力を見た」と語った。

 ムクウェゲ氏は性暴力の撲滅や女性の権利保護を訴える活動の一環で来日。「復興を成し遂げた広島から学びたい」と訪問を希望していた。

 献花に先立ち、被爆者の笠岡貞江さん(87)=広島市=と原爆資料館内のホールで面会し、原爆で両親や友人を亡くした体験に耳を傾けた。