名古屋市中区の漫画喫茶で昨年5月、男性客を刺殺し、現場に駆け付けた警察官にも刃物を振るったとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた本籍福島県の無職稲田府見洋被告(23)の裁判員裁判論告求刑公判が4日、名古屋地裁(神田大助裁判長)で開かれ、検察側は懲役25年を求刑した。

 これまでの公判で検察側は「不安定な生活にいらだちを募らせ、漫画喫茶で被害者が立てる音にいらだちを爆発させた。警察官にも腹を立てた」と指摘。弁護側は警察官に対する殺意を否定し、被告は当時、統合失調症で心神喪失状態だったと主張した。