三重県伊勢市で開催中の市美術展覧会で、慰安婦をイメージした写真を素材に使った作品の展示を市が認めなかったことが31日、分かった。市教育委員会は「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の騒動を理由に「市民の安全を損なう恐れがある」と説明している。

 展示不可となったのは「私は誰ですか」と題したポスターで、黒の背景に赤く塗られた手が描かれ、左上に慰安婦をイメージした像の写真をコラージュした。制作した同市在住のグラフィックデザイナー花井利彦さん(64)は展覧会の運営委員を務める。

 花井さんは「市による検閲行為で非常に残念」と話した。