人間国宝の狂言師野村万作さん(88)の芸を360度から撮影して最新技術の3D映像でアーカイブ化する取り組みが進み、NTTコミュニケーションズが3日、完成した映像を東京都内で公開した。

 映像は約15分間で、演目は「栗焼」。万作さん演じる太郎冠者が、主人に言われ客に出す栗を焼くうち、誘惑に負けて食べてしまう話。焼けた栗を取り、息を吹き掛けるなど手の動き、顔の表情が鮮明に間近に迫るような映像が浮かんだ。

 名人の演技を細かな体の使い方まで未来に伝承するのが狙いで、仮想現実用の「ヘッドマウントディスプレー」を装着すると複数の人と同時に、好きな角度から見られる。