消費税が増えると金の密輸も増える―。こんな現象を懸念し、全国各地の税関が警戒を強めている。国内外で価格がほぼ変わらない金を消費税を納めずに持ち込めば、売却する際に税額分が利ざやとなるためだ。過去の増税後も密輸が急増、手口は巧妙化しており、税関当局は「水際での対策をより強化していきたい」としている。

 例えば流通価格2千万円の金地金4キロを非課税の国で購入し持ち込む場合、消費税10%分の200万円を税関に納付しなければいけない。密輸で納付を免れて、国内の買い取り店で消費税分を上乗せした2200万円で売却できれば、200万円が利ざやとなる仕組みだ。