大酒飲みで女好きの型破りな僧侶が巻き起こす騒動を描いた映画「喝風太郎!!」(11月1日公開)。主人公の風太郎を演じた市原隼人は「ぶれない姿に憧れる。こんなふうに生きていきたい」と語る。

 役作りは「般若心経を覚えるところから」。風太郎は幼い頃から寺で育ったという設定のため「自由気ままに振る舞っているように見えて、実は僧侶としての心掛けや所作が身に染みついている」という。撮影には僧侶が立ち会い「一挙一動を観察されていた。緊張しました」。

 「サラリーマン金太郎」などで知られる本宮ひろ志さんの同名漫画が原作。市原は「風太郎のはちゃめちゃな言動を楽しむ娯楽作品であると同時に、人間の核心を突くメッセージが含まれた社会派でもある」と話す。

 作中で風太郎は周囲の悩める人々に金言を授けていく。せりふを言うたびに「言葉が自分に返ってくるように感じた」と市原。印象深いのは「あんたの人生だ。生きるのはあんただぞ」という一言だ。「風太郎の言葉は、その人が心の奥にしまい込んでいるものを浮き彫りにする。だからどきっとさせられるんです」

 一見すると無関係な三つの物語が、思わぬ形で結びつくラストも見どころの一つ。市原は「人生に迷っている人も、ただ大笑いしたい人も、誰もが楽しめる作品になった」とアピールした。