東京電力福島第1原発が立地し、4月に一部で避難指示が解除された福島県大熊町で28日、農業佐藤右吉さん(80)が町の復興につなげようと育てた「ざる菊」が見頃を迎えた。約600株が黄色や赤色の花をこんもりと咲かせている。

 約100キロ内陸の会津若松市に避難していた佐藤さんは解除後を見越し、2015年にざる菊の栽培を開始。特例制度などを使って大熊町まで通い、20株から徐々に数を増やしてきた。

 今年は初めて花文字にも挑戦し「カエリマシタヨ」とかたどって苗を植えた。6月ごろにイノシシに荒らされたが、枝が折れて丈が低くなり、かえって文字が見やすくなったという。