岐阜県白川村の白川郷で27日、世界文化遺産に登録されている合掌造り集落の火災に備えた放水訓練が行われた。集落のあちこちから高さ約30メートルの水柱が上がり、晩秋の集落を包んだ。

 白川郷には大小114棟の合掌造りの木造家屋がある。かやぶき屋根で燃えやすく、火災が起きると集落全体が焼失する恐れがあるため、59基ある放水銃で年1回、住民と消防団が訓練を行う。

 午前8時、サイレンが鳴り一斉に放水が始まると、展望台で待ち構えた見物客は夢中でシャッターを切った。富山市から訪れた会社員嶋田宏さん(63)は「かやぶき屋根が映える写真を撮れた」と満足そうに話した。