江戸時代に「伯州綿」の栽培が盛んだった鳥取県境港市で、綿花の収穫が最盛期を迎えている。同市などが地域おこしの柱の一つに掲げており、はじけた実から顔をのぞかせる白い綿を手でつむ作業が11月下旬まで続く。

 伯州綿は、かつて「伯耆国」と呼ばれた鳥取県の西部で300年以上前に栽培が始まったとされる、和綿の一種。弾力に富み保温性も高く、鳥取藩の財政を支える特産品だった。しかし明治時代以降、海外から輸入される安い綿に押され、生産量が激減した。

 境港市は2008年から、休耕地を活用した再興への取り組みを開始した。