喜久盛酒造、北上の本社製造所復活へ 創業130年、来年2月帰郷

東日本大震災と福島県沖地震で施設が壊れ、岩手県花巻市に製造拠点を移している北上市更木の喜久盛(きくざかり)酒造(藤村卓也社長)は来年2月、被災した本社製造所を復活させる。建設が進む製造所では、冬季に限らず生産可能な「四季醸造」に挑戦。幾多の困難にも粘り強く生産を続けてきた5代目蔵元の藤村社長(51)は「苦しい時期は多くの支えに助けられた。期待に応えたい」と意気込む。
北上市唯一の造り酒屋は来年、創業130年の節目。藤村社長は建設現場に立ち「何があっても再建し、創業の地に製造拠点を戻そう」と従業員に語りかける。
新製造所では奥州市産の米を使い、銘柄「鹿踊り」復活を計画するなどプランを描く藤村社長は「再建のめどが立ちほっとした」と表情を緩めつつ「機械化が進むので女性も働きやすい環境が整う。地域の新たな雇用の場もつくりたい」と次を見据えている。
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記事全文は、10月24日付の岩手日報本紙をご覧ください。