「いまを開き 未来を拓(ひら)く NIE」をスローガンに宮崎市で開かれた第27回NIE(教育に新聞を)全国大会は5日、目指すべき未来の在り方について記事から議論する授業など、さまざまな実践例を報告し、2日間の日程を終えた。来年は松山市で開催する予定。

 宮崎県立宮崎大宮高3年の公開授業では、新聞スクラップを活用し、10年後に望む未来の姿を考えた。あるグループは同県延岡市にできた体験型学習施設の記事を見て「学校以外の学びの場は大事」「こういう施設が増えてほしいけど、子どもが少ないと難しい」との意見が出た。

 都市部との教育格差の問題に議論が発展し、男子生徒が「大学無償化が必要」と訴えると、担任の五反田聡教諭(41)が「教育格差は経済だけか。例えば教員の質などいろんな角度からもっと掘り下げられるのでは」とアドバイスした。

 同県日南市立油津小の福島和馬教諭(43)は、地元紙コラムを音読して100文字に要約する実践を報告。タブレット端末を活用して国語の授業のうち6分間を充てており、高学年で読解力が向上したと説明した。

 同県キャリア教育支援センターでトータルコーディネーターを務める水永正憲実行委員長は閉会式で「質、量ともにレベルの高い発表で、有意義な意見交換になった」と締めくくった。