2022.08.06

雄星、速球ままならず 及川彩子さんのMLBリポート

レイズ戦に先発し、4回を3安打2失点だったブルージェイズ・菊池雄星。勝敗は付かなかった=セントピーターズバーグ(ゲッティ=共同)
レイズ戦に先発し、4回を3安打2失点だったブルージェイズ・菊池雄星。勝敗は付かなかった=セントピーターズバーグ(ゲッティ=共同)

 復帰戦の前回登板で4勝目を挙げ、さらに勢いに乗りたいところだったが、菊池雄星(花巻東高)はこの日、速球が不安定で、被安打3ながら2失点を許し、4回74球で降板した。

 立ち上がりは上々だった。

 「初回、2回はチェンジアップがいいところに決まった」と話すように、初回に先頭打者のディアスを外の高めのチェンジアップで空振り三振、続く2番パレデスを遊ゴロ、3番シリを153キロの低め速球で空振り三振に。

 2回も4番アロザレーナを低めのチェンジアップで空振り三振、5番ペラルタを三飛、6番の張育成を外の高めスライダーで空振り三振にとり、2回連続で三者凡退に抑える。

 しかし3回に入ると速球の制球力に苦しんだ。

 「引っ掛かったり、抜けたりした」と言うように、1死から8番クインに死球、9番ピントに内角低めのスライダーをレフト前に運ばれ、さらに1番ディアスに四球を与え、1死満塁に。その後、2番パレデスに左へ犠飛を放たれ、1点を許したが、3番シリをチェンジアップで三振で抑えピンチを切り抜けた。

 4回も先頭打者の4番アロザレーナ、5番ペラルタの連続安打で無死1、2塁に。6番の張育成の右犠飛で1死1、3塁になり、次の7番ウォールズの二ゴロの間に3塁走者が本塁に戻り、2点目を許した。

 菊池は「走者を溜めたが最低限の仕事はできた」と自己評価。シュナイダー監督代行も「3回に崩れたが、立て直した」と及第点を与える。

 「3つの球種とも精度を上げていきたい。一つでも多くアウトをとり、チームに貢献するのが今の仕事」と菊池は前向きに話す。

 今季前半と比較すると、最少失点に抑えられたことは大きい。しかし今後、1点を争う試合が増えることが予想される。最低限ではなく、より進化した投球に期待したい。

及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE
及川彩子

 米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。

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