教育現場で新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」の実践報告をする第27回NIE全国大会が4日、宮崎市で開幕した。大会スローガンは「いまを開き 未来を拓(ひら)く NIE」。2020、21年は新型コロナウイルス対策としてオンライン実施だったため、3年ぶりの対面開催となった。

 日本新聞協会の丸山昌宏会長は開会式で、今春から成人年齢が18歳に引き下げられたことに触れ、「子どもの頃から社会への参画意識を持てるよう、世の中の出来事に関心を持ち、多様な意見や視点に触れることが大切だ」と述べた。

 リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェロー(74)が講演し、研究がもたらす持続可能な社会の姿を説いた。会場の中高生の質問に答える形で「必ずゴールがあるという信念があれば、どんな困難も乗り越えられる」と語りかけた。

 「NIEで伸びる力、伸ばす力」と題したパネルディスカッションもあった。中学時代に新聞のスクラップをしていたという宮崎県立宮崎西高1年高村心花さん(15)は「要点をまとめ、意見を書けるようになるうちに、社会の動きや出来事に関心が持てるようになった」と話した。