雄星、5勝目懸け敵地で登板 及川彩子さんのMLBリポート

翌日のレイズ戦登板を控え、菊池雄星(花巻東高)は2日、投手コーチたちが見守る中、入念に調整を行った。
リハビリ中に取り組んだウェイトボールを使ったウォームアップ、またゴロを捕球する動きからのキャッチボールを行い、最後はブルペンで6球を投げて練習を終えた。
故障明けの前回登板では速球を中心に制球力が戻り、4勝目を挙げることができたが、「初球のストライク率が高く、球数も含めて自分のペースで投げられていい感覚を掴めた。やってきたことの継続を心がけている」とリラックスした表情だ。
31日のタイガース戦後にはチーム全員で集まって交流を深めた。
「普段からこのチームは仲がいい。派閥もないし、壁もない。みんな練習には真面目だが、オフを楽しむ。メリハリがある」といい気分転換になった様子。
残り約60試合ほどで、1戦1戦大事な試合が続くが、「ここから総力戦になる。ワイルドカードを目指すというよりは優勝の可能性がある限り、そこを目指していく。そのためには全部勝つという強い気持ちで戦いたい」と力強く締めくくった。
及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE

米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。
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