北上市加速器関連産業参入推進協議会(会長・高橋敏彦市長、58企業・団体)は6月30日、同市本石町の日本現代詩歌文学館で総会を開いた。国際リニアコライダー(ILC)を含む加速器関連産業への参入に向けて、企業間連携を進める方針を確認した。

 約30人が参加。高橋市長が「ILC誘致を自分たちのなりわいにつなげるためにも、今からしっかりと準備していこう」とあいさつした。新規参入や取引拡大に向け、企業間の連携や交流への支援、加速器関連施設との共同研究を促進することを決めた。

 高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の吉岡正和名誉教授が講演し、ILCの誘致で▽国際的信頼と科学技術外交▽世界の科学の発展と人材育成▽新たな地方創生、東日本大震災からの復興-など多様な価値が生み出されることを説明した。

 北上市内の複数の企業が、実験で用いる素粒子の発生装置「陽電子源」の冷却設備、加速器機器の架台などの開発に関わっていることにも触れ「誘致により世界から東北に高度人材が集まる。技術、文化的な波及効果は大きく、地域にとって大きなインパクトがある」と意義を強調した。