2022.07.27

100日分、行動食作り着々 南極days(15)

出来上がった料理を真空パックに分ける越冬隊員=南極・昭和基地
出来上がった料理を真空パックに分ける越冬隊員=南極・昭和基地

 ポテトサラダ、大学芋、ジャーマンポテト…。南極・昭和基地の厨房(ちゅうぼう)に多種多様な芋料理が並ぶ。すぐにでも食べたい衝動に駆られるが、今は我慢しなければならない。

 これらは野外活動時の「行動食(通称レーション)」。食べるのは、11月ごろに出発し、基地から約千キロ離れた南極大陸内陸部へ長期遠征するメンバーだ。16人約100日分の料理を用意するのは一大作業。第63次南極地域観測越冬隊の「日課」として18日に始まり、約2カ月かけて仕上げる。

 約20キロの料理を一食分の量に小分けにし、真空パックで圧縮。冷凍すれば完成となる。こうすれば遠征中に生活する雪上車の排熱を使って温めるだけで、おいしい料理をいただける。

 南極生活で食事は数少ない楽しみ。だが、遠征中は限られた時間を効率的に使うため、手軽に食べられるメニューが求められる。

 遠征メンバーでもある調理隊員、鈴木文治さん(54)=国立極地研究所、千葉県南房総市出身=は「調理の煩わしさを省くのが私の仕事。隊員たちがホッとするようなものを作れれば」と腕を振るう。

 前回の長期遠征にも参加した隊員の中沢文男さん(49)=同、新潟県燕市出身=は「行動中は体重が増える。食べ過ぎないようにしないとね」と目の前の食材を見つめた。

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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