岩手大と県などの研究チームは、ハクサイの新品種「いとさい1号」を開発した。既存品種は春先の低温下で開花しやすくなり夏の出荷が難しかったが、新品種は低温でも花が咲きにくいのが特長。全国的に生産量が落ち込む時季に安定した出荷が期待できるほか、保温が不要なため栽培コストや環境負荷の低減にもつながる。品種登録を出願中で、試験栽培を経て数年後の種子販売を目指す。

 一般にハクサイは早春に種をまく場合、暖房やビニールトンネルで保温や加温して育てる。春先の低温下で茎が伸び開花する「とう立ち」が発生するのを避けるためだが、冬などに比べて栽培が難しく出荷量は少ないのが実情だ。

 今回の研究では、開花に関する遺伝子の解明と低温でもとう立ちしにくい品種の育成を進めた。開花しにくい既存品種の個体を集めて交配を重ね、遺伝子解析でより優秀な苗を選抜した。