2022.07.23

息合わせ燃料移送 軽油や灯油作業6時間

観測船しらせで運ばれた燃料が保管されている見晴らし岩貯油所(手前)。約2キロの配管で昭和基地主要部(奥)のタンクに燃料を移送する=南極・東オングル島(本社ドローンで国際部・菊池健生撮影)
観測船しらせで運ばれた燃料が保管されている見晴らし岩貯油所(手前)。約2キロの配管で昭和基地主要部(奥)のタンクに燃料を移送する=南極・東オングル島(本社ドローンで国際部・菊池健生撮影)

 【昭和基地で国際部・菊池健生】第63次南極地域観測越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)が昭和基地を維持・管理するため、月1回行っている重要な作業が軽油や灯油といった燃料の移送だ。貯油所と基地主要部を結ぶ約2キロの配管を送油。隊員たちは無線で息を合わせ、約6時間の作業に当たった。

 「10キロリットル通過まで5秒前」。19日、機械隊員の正治徹一さん(30)=関電工、茨城県ひたちなか市出身=が無線機で担当隊員たちに伝える。見晴らし岩貯油所から、基地主要部側のタンクまで、問題なく送油されているか両側で油量を逐一チェックした。

 基地で使用する燃料は、夏期間に観測船しらせが輸送。大部分は主要部から離れた同貯油所の金属タンクで保管する。月1回、基地側のタンクに移し、主に発電機エンジンやボイラー、観測機器の燃料として使用する。

 貴重な燃料を扱う神経を使う任務。正治さんは「単純作業で待機時間の方が長いが、ちょっとしたミスがないように気を付けている」と目を光らせる。朝から6時間ほどかけ、軽油約50キロリットル、灯油約15キロリットルの移送は無事完了した。

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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