2022.07.18

太陽と1カ月半ぶり再会

水平線近くの雲間から見えた太陽。久々の陽光は想像以上に暖かく感じた=16日午後1時、南極大陸
水平線近くの雲間から見えた太陽。久々の陽光は想像以上に暖かく感じた=16日午後1時、南極大陸

 【昭和基地で国際部・菊池健生】第63次南極地域観測隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)は16日、南極大陸で太陽が昇らない「極夜(きょくや)」が明けてから初めて太陽を拝んだ。約1カ月半ぶりの「日の出」。長い夜を乗り越えた隊員たちは、久々だからこそ味わえる太陽の大きさと暖かさを感じていた。

 「太陽だよ!」。正午ごろ、雪上車の後部座席で気象隊員の佐藤幸隆さん(33)=気象庁、東京都小金井市出身=が大声で教える。この日は基地を離れ、南極大陸上で野外活動中。北の水平線を見ると、明るい光がこぼれた。

 同基地周辺の極夜は5月31日に始まり、13日に終わっていたが、太陽は荒天や曇天のため拝めずにいた。16日の日没は午後1時24分。太陽が昇っていたのは計算上約2時間だが、今月末には約5時間となる。

 雲間の陽光が雪面を赤く染める。観測隊員の中沢文男さん(49)=国立極地研究所、新潟県燕市出身=は「太陽を見てほっとした気持ち。これからは日も長くなるので、外仕事もしやすい」と感慨深そうに見つめた。

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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