一日中太陽が昇らない「極夜(きょくや)」が13日、ようやく終わった。約1カ月半ぶりに日の光を浴びるはずだったが、あいにくの曇り空。まぶしい陽光を拝むのはおあずけとなった。
午後0時5分、本来なら日の出の時刻。雲から光がこぼれただけだったが「ただ今、日の出。さよなら極夜。また来年」と無線連絡が流れた。気象隊員が気を利かせてくれたようだ。
太陽の気配だけでもありがたさを感じられた瞬間。極夜を乗り越えたからこそ得られる心境だろう。
(国際部・菊池健生)
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第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。