2022.06.07

雄星の仲間たち(8) 及川彩子さんのMLBリポート

アダム・シンバー(投手)

 ロックな雰囲気を持つ31歳の中継ぎ投手。右のサイドスローの技巧派でスライダーとシンカーを得意とする。
 「中学生の時に父親にサイドスローを勧められた。個性的な投球のおかげで今があるのかな」
 大学野球後、2013年にドラフト指名されパドレスへ入団。マイナーリーグで経験を積み、大リーグの2018年3月、27歳の時に大リーグで初登板を果たした。
 3チームでプレーし、ブルージェイズには昨季加入した。今季は抑えでも登板機会があったが、「絶対に抑えないと、と思うと力みが入るので、いつもと同じだと平常心を保つようにしている。どの場面でもしっかり投げたい」と話す。
 ギターが趣味でビートルズやジミ・ヘンドリクスなどを好み、生まれたばかりの息子に弾くのが楽しみだ。「チームメイトの前ではまだ恥ずかしくて弾けない」と強気な投球と異なりシャイな一面も。
 チームの目標はプレーオフだが、「まずは1試合ずつしっかり役割を果たしたい」と足元をしっかり見つめる。

 

キム野手コーディネーター

 韓国人の両親を持つ、米国育ちの40歳。野球好きの父の勧めで7歳から野球を始めた。
 大学卒業後、オランダ、中国、オーストラリア、スペイン、ベネズエラでプレーをしたが、薄給だったベネズエラではクラブハウスで寝泊まりした経験も持つ。
 各国野球への知識、人脈、語学力などが評価され、2009年にレンジャーズの国際スカウトに。2016年にブルージェイズに選手育成担当として引き抜かれ、現在は野手コーディネーターを務める。
 「選手のために働く何でも屋」と自らを表現するが、春季キャンプでは日が上がる前から選手の自主トレにつきあっていた情熱家だ。
 「選手としてプレーすることはできなかったが、今は違う形で大リーグの舞台にいる。チームの勝利に貢献するのはもちろんだが、アジアの子供達には『大リーグにはこんな職もあるんだよ』ということも伝えていけたらいいと思っている」

及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE
及川彩子

 米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。

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