2022.06.07

「極夜」でも野外で活動続く ライト頼りに物資回収やルート整備

南極大陸の上陸地点で、今後のルートを確認する越冬隊員=3日午前9時41分
南極大陸の上陸地点で、今後のルートを確認する越冬隊員=3日午前9時41分

 【昭和基地で国際部・菊池健生】第63次南極地域観測越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)は、一日中太陽が昇らない「極夜」入り後も野外での活動を続けている。3日は4時間程度の薄暮の時間帯を狙い、往復約20キロを移動して南極大陸に集積しておいた物資の回収作業やルート整備を行った。

 午前9時、隊員ら6人が昭和基地を出発。暗闇の中を雪上車やスノーモービルで進む。海氷上を経て、約1時間後に大陸上の物資の集積場所に到着すると、薄暮の明るさになっていた。

 ヘッドライトの明かりを頼りに作業に入る。ただ雪面ははっきりと見えず、移動にはスノーモービルや雪上車のライトが必要だ。

 夏期間にドームふじ基地周辺まで内陸調査に行った際の廃棄物を回収。一度では運びきれない量のため、少しずつ基地に持ち帰って処理しており、同日は約200キロ回収した。極夜前に整備した内陸拠点までのルートも雪上車が走りやすいよう再整備。午後2時ごろには暗闇となった。

 リーダーの中沢文男さん(49)=国立極地研究所、新潟県燕市出身=は「順調に作業できているが、明るい時間帯は日に日に短くなっている。できるだけ早く終わらせたい」と手を動かした。

太陽が昇らない環境下、そりから物資を回収する越冬隊員たち=3日午前10時13分、南極大陸

 

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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