2022.06.26

極夜乗り切る団結の宴 昭和基地でミッドウインター祭

豪華な食事を正装で楽しむ越冬隊員たち。料理を運ぶ「サーバー」役の越冬隊員も本格的な雰囲気を演出する=24日、南極・昭和基地
豪華な食事を正装で楽しむ越冬隊員たち。料理を運ぶ「サーバー」役の越冬隊員も本格的な雰囲気を演出する=24日、南極・昭和基地

 【昭和基地で国際部・菊池健生】南極で越冬している世界各国の観測隊が、冬至前後に開く恒例の「ミッドウインター祭」は24日、昭和基地でも始まった。第63次南極地域観測越冬隊は豪華な料理や隊員発案の企画を楽しみ、太陽が昇らない「極夜(きょくや)」を乗り切るために団結を深めている。

 メイン行事は調理隊員によるディナータイム。同日は香月雅司さん(41)=国立極地研究所、佐賀市出身=がマグロの刺し身や豚ロースの湯葉包み揚げなどを振る舞った。久しぶりの正装姿で席に着いた隊員は、本格的な会席料理に舌鼓を打った。

 期間は27日までの4日間。基地近くの斜面を使った滑り台やクイズ大会、景品を持ち寄った射的コーナー、ラーメン屋台なども企画された。最終日にはもう1人の調理隊員、鈴木文治さん(54)=同、千葉県南房総市出身=の料理が味わえる。

 設営隊員の金重真実(まさみ)さん(34)=三機化工建設、北海道函館市出身=は「初めてコース料理を食べる場所が南極になるとは。どれもおいしい料理ばかりだ」と堪能していた。

 極寒と極夜という厳しい自然環境で任務に励む隊員の士気を高め、越冬観測を成功させようと、毎年冬至前後に開催。世界各国の南極越冬基地でも同様のイベントが開かれている。

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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