雄星、力強い投球復活へ 及川彩子さんのMLBリポート

19日のヤンキース戦登板を控え、菊池雄星(花巻東高)は18日、キャッチボールやランニングなどで調整を行なった。
好調だった5月から一転、6月に入ってからは速球の伸びに欠ける投球で相手打線に捕まり、早々と降板を喫している。
その原因はリリースポイントにあった。
菊池は「5月と6月の比較動画を見て、投手コーチにリリースポイントが下がっていることを指摘された。自分も試合後にデータや動画をチェックして気づいていたが、改めて指摘されたのはありがたい」と話す。
前回登板後にブルペンなどで修正をした。

「(腕が)下がってきている分、球を差し込められなかったので、その微調整をした」
同じ東地区で争うヤンキースに対し、ブルージェイズはシリーズ連敗中だが、菊池は5月にヤンキースから勝ち星を挙げており、相性は悪くない。
「強い相手だからこそ、変化球も速球もどれだけ差し込めるかが大事」
チームの勝利がかかった大事な一戦で、再びの強い投球を期待したい。
憧れのスタジアムでヨガ

18日の試合後、ブルージェイズのスタジアムの外野には500人ほどがヨガを楽しんでいた。
インストラクターがマイクを使って動きの説明をする。スムーズにできる人もいれば、悪戦苦闘している人、なかには早々と諦めて無料で配られたヨガマットの上で昼寝をする人も。
「スタジアムでヨガ」のイベントは今回初めて企画されたが、野球に興味がない人にもスタジアムに足を運んでもらうきっかけになったら、と担当者は話す。

サイモンさん(36)はヤンキースファンの友人を誘って参加。「初めてグラウンドに入ったのでワクワクした。ヨガマットを貰ったのでこれからも続けてみようかな」と話す。
友人2人と参加したゲレロファンのクリスティナさん(26)は「一度でいいからグラウンドに立ってみたかった。それとブルージェイズのロゴ入りヨガマットがほしかった。こういうイベントがあったらまた参加したい」と笑顔。
青空の下で体を動かすのはどんな場面でも気持ちがいいが、好きなチームのグラウンドならば楽しさも倍増するようだ。

米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。
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