2022.06.21

雄星の仲間たち(10) 及川彩子さんのMLBリポート

グリエルジュニア(野手)

 「毎試合後、父と電話で反省会をする」

 そう話すのは、『パイナップル』のような独特のヘアスタイルが特徴のグリエル。

 16歳からキューバリーグでプレーし、2016年にブルージェイズに入団。2018年4月に大リーグデビューをしたが、11試合連続安打で大リーグの新人選手記録を達成するなど非凡な才能を披露している。

 父ローデスさんはバルセロナ五輪では金メダルを、10歳年上の兄ユリはアストロズの選手で昨季ゴールデングラブを獲得するなど、野球一家の出身だ。

 193センチ、97キロをいう恵まれた体躯で、パワーとしなやかさを兼ね備えたプレーが特徴。打撃だけではなく守備力も高く、状況判断能力がとても高い。

 5月中旬以降、打撃が上向きだが「ストライクゾーンを狭めて、ゾーン内のボールを全て振らないようにしている」と話すが、それも父に指摘されたことだ。

 父親という強力なサポーターとともに残りシーズンを戦い抜く。

 

ソラノ内野コーディネーター

 「こんなボール取れない」

 「試合じゃ、そんな言い訳は通用しないぞ」

 春季キャンプ中にゲレロといつもこんなやりとりをしていた。ゲレロが一言いえば、10くらい返す強面コーチなので、最終的にゲレロが大人しく練習をするのがお決まりだった。

 ブルージェイズ全チームの内野コーディネーターを務め、ノックや捕球を繰り返し行うドリルなどで守備を鍛える。

 モットーは「野球の基本は守備」。

 「レベルが異なる選手にあわせた指導方法を心がけている。マイナーでは守備のイロハを、メジャーでは磨きをかけるのが仕事」

 ゲレロ、ビショット、ビジオなど現在スタメンで活躍する選手たちをマイナー時代から育て、「選手の活躍する姿を見るのが楽しみ」と目を細める。

 ソラノ氏が来ると選手たちがいつもよりも楽しそうに見える。

 今日はどこで檄を飛ばしているのだろう。またひょっこり姿を現すのを楽しみに待ちたい。

及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE
及川彩子

 米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。

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