2022.05.31

雄星、エンゼルス戦5回2失点 及川彩子さんのMLBリポート

ブルージェイズ・菊池雄星
ブルージェイズ・菊池雄星

 エンゼルス戦3連勝の足掛かりとなる投球をした菊池雄星(花巻東高)は、安堵の表情を見せた。

 「勝ち星よりも、いかに試合を作れるかを大事にしている。今日はチームにとってもいい勝利だった」

 この日も直球を軸に強打者揃いのエンゼルス打線に挑んだ。

 課題とする立ち上がり、先頭のレンヒーフォ、2番大谷翔平(花巻東高)を抑えた後、3番トラウト、4番ダッフィに連打を許したが、5番ウォルシュを154キロ直球で空振り三振に打ち取り、上々の滑り出しを見せた。

 「コントロールに自信を持っていけた。ボールが少し先行しても慌てず、いいバランスで投げることできた」

 3回の大谷との対戦はスライダーで空振り三振、4番トラウトは最速156キロの直球で押してファールを誘い、最後はチェンジアップで打ち取った。

 「一番いいところに落ちてくれた。もっと(配球の)割合を増やしていきたい」と自信を深める。

 エンゼルス打線に捕まったのは5回。先頭のレンヒーフォに左前に運ばれ、無死1塁で迎えた大谷との3度目の対戦。スライダーで空振りとファールを打たせた後、3球目の153キロの直球で中飛に打ち取った。

 その後トラウトに安打を許し、1死1、3塁で迎えた4番ダッフィにはスライダーが甘く入り、適時二塁打に。1点を与え、さらに1死2、3塁という苦しい状況になったが、菊池は昨年まで「依存していた」カットボールに頼らず、直球で押した。

 結局5回に3安打で2点を許したものの、3アウトまで投げきり降板した。

 モントーヨ監督、ピート投手コーチは、「直球のコントロールが良く、四球も一つ。打たれた後にも攻めていたのも良い」と、捕手のジャンセンは「スライダーが甘く入ることもあったが、手元で跳ね上がるような直球を上手く投げていた。試合の流れを作ってくれた」と評価する。

 菊池はスライダーが思うように決まらない中、焦らず、直球を上手く使って試合を作り、チームの信頼をより強固にした。課題をしっかりと分析し、次戦もしっかりと先発の役割を果たしてほしい。

及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE
及川彩子

 米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。

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