2022.05.30

焼石岳(奥州市)=5月28日、29日

銀明水避難小屋の「衣替え」

報告:環境省自然公園指導員 日本自然保護協会自然観察指導員 菅原 壮

トガクシショウマ

 28日はあまり良い天候とまではいきませんでしたが、なんとか行動できる範囲内でした。国道397号の冬季閉鎖が解除されたことに伴い、山菜採りなどの車が多数入山していましたので、山菜以外の植物をついでに採取していないかパトロールをかねて入山してみました。国道沿いには、オオバキスミレ、ヤマエンゴサク、キクザキイチゲ、タチツボスミレなどの花が咲き出していました。

 その日の目的は「トガクシショウマ」の観察でした。幸い今年も数株の花が確認できました。焼石では2カ所くらいしか確認できていません。場所は秘密です。

 29日は中沼登山口より数人で入山。中沼林道上に転がっていた大きな岩は除去されていましたので、安心して中沼登山口まで車で行けます。

 今度の入山は、銀明水避難小屋にあるトイレを、冬季用トイレから夏季用水洗トイレへ切り替えるためでした。強風に阻まれながら銀明水避難小屋までたどり着き、また壊れていた取水用ジョイントを交換するなど大変な一日でした。それでもなんとかトイレのタンクまで水をくみ上げることができたので、水洗トイレが使用可能になりました。最後に銀明水避難小屋の清掃をして一同下山しました。

 登山道脇ではシラネアオイ、リュウキンカ、ミズバショウ、ムラサキヤシオ、コミヤマカタバミ、ツルシキミ、コチャルメルソウ、その他たくさんの花を観察できます。姥石平付近はハクサンイチゲが咲き始め、またユキワリコザクラも散見できたとの情報でした。

 登山道は、中沼より先は2メートルほどの残雪で覆われています。下山時はコースにあるピンクテープを目印にするなどして迷わないようにしましょう。

トガクシショウマ
アズマシロカネソウ、日本海側多雪地方に多いそうです
斑(ふ)入りミヤマスミレ
コチャルメルソウ
サンカヨウ
ツルシキミ
シラネアオイ
つぶ沼コースとの分岐点
中沼の様子