2022.05.25

雄星、レッズ戦5回途中2失点 及川彩子さんのMLBリポート

ブルージェイズ・菊池雄星
ブルージェイズ・菊池雄星

 調子は悪くなかった。試合前のブルペンでも球が走っていた。

 本拠地ロジャーセンターの屋根が試合開始直前に開放されると気温が一気に12度まで下がり、マウンド上の菊池雄星(花巻東高)のユニフォームは風で大きくなびいた。

 天候の影響もあったのか立ち上がりは硬さが出て、ボールが先行。際どい球がボール判定にされる不運もあった。

 「立ち上がりは毎回不安や難しさがある。自分でもリズムが悪いことは分かっているが、分かっていることとできることの距離が今日は少しあった」と振り返る。

 初回を2失点に抑えたことを捕手のジャンセンは「微妙な判定もあった中でもがきながら切り抜けて、チームを戦いの土俵に乗せてくれた」と評価する。

 不安視された中での2回は「まるで別人」と地元メディアの記者たちを唖然とさせる投球内容で、2回から4回まで三者凡退に抑えた。

 回を重ねるごとに硬さがとれ、切れが戻りつつあったが、5回に先頭打者に安打を許したこと、また球数が86球になったために途中で降板した。

 「150~152キロでもしっかりファールも取れるし、バッターも差し込めている。打者が嫌がっていた。これからもっと精度を上げて初球ストライク率を上げていきたい」

 2回以降切り替えられたこと、また難しい状況でも変化球に頼らず直球で押し続けられたのは収穫だ。しかし立ち上がりの制球力が課題として残った。

 初回の投球内容は菊池自身はもちろん、チームの攻守のリズムを作る大事なものだ。「チームの信頼を得るためにも無駄な四球を出さないようにしたい」と言うように、次戦ではステップアップした投球を期待したい。

及川 彩子(おいかわ・あやこ)さんPROFILE
及川彩子

 米ニューヨーク在住。陸上、サッカー、ゴルフなどを幅広く取材するフリーライター。45歳。北上市出身。

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