心の松原、針に込めて おおふなぽーとでタペストリー展

東日本大震災で流失した陸前高田市の名勝高田松原をモチーフにした作品が並ぶ「みんなのたからもの ししゅう高田松原タペストリー展」は31日まで、大船渡市大船渡町のおおふなぽーとで開かれている。
実行委と同市のNPO法人おはなしころりんが共催。東京都世田谷区の刺しゅう作家天野寛子さん(81)らの協力を得て、2013年以降に被災者や支援者から募った20センチ四方の刺しゅう作品741点を組み合わせ、31枚のタペストリーとして飾っている。
21日は地元の愛好家による詩の朗読会が開かれ、松原とともにあった青春の思い出や震災の記憶に、訪れた人が静かに耳を傾けた。
展示は午前9時~午後5時半(最終日は正午まで)、入場無料。朗読会は28日午前11時からも開き、29日は関連イベントを予定している。