2022.05.10

極地観測、ここが出発点 65年前思い継承決意

1次隊が初上陸式を行った場所で、記念撮影する63次越冬隊=南極・西オングル島
1次隊が初上陸式を行った場所で、記念撮影する63次越冬隊=南極・西オングル島

 【昭和基地で国際部・菊池健生】第63次南極地域観測越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)は、1次隊が上陸式を行った地点を訪れた。65年前、永田武隊長らが立った日本の南極観測始まりの地。現役越冬隊員たちは当時の苦難を思い、観測をつなぐ決意を新たにした。

 野外安全行動訓練の一環として実施。9人が東オングル島の昭和基地から約2・5キロ離れた西オングル島の上陸地点を目指した。約2時間歩き到着。現地には「第1次南極地域観測隊上陸式地点」との木製看板があり、1次隊の記念写真に写っていた岩の位置を示す旗も立っていた。

 1次隊は1957年1月29日、西オングル島に上陸。周辺を「昭和基地」と命名した。その後、上陸式の場所は分からなくなったが2007年、48次隊が地形などから特定。1次隊が国旗を掲揚した竹ざおも見つかっている。

 63次越冬隊の調理隊員、鈴木文治さん(54)=国立極地研究所、千葉県南房総市出身=は「1次隊は大変な思いでここまでやって来たのだと改めて感じる。今の観測隊があるのも彼らのおかげだ」とかみしめた。

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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