2022.04.30

白の世界に神秘の光 月刊南極支局

ルート工作中に現れた「ハロー」「映日」「映幻日」とみられる大気光学現象=13日、南極大陸(本社ドローンで国際部・菊池健生撮影)
ルート工作中に現れた「ハロー」「映日」「映幻日」とみられる大気光学現象=13日、南極大陸(本社ドローンで国際部・菊池健生撮影)

 【昭和基地で国際部・菊池健生】白い大陸は幻想的な光のショーで隊員を迎えた。第63次南極地域観測越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)は4月、野外活動を本格化。基地のある東オングル島から海氷を渡った大陸では、太陽と氷晶による大気光学現象が見られた。

 南極大陸は厚い所で標高4千メートルに及ぶ「氷床」に覆われる。海氷からスノーモービルで進む。標高約350メートル。青い空が広がった。

 太陽の周りに光の輪が現れる「ハロー(日暈(ひがさ))」がくっきり。ドローンを飛ばすと、太陽の下の光の帯「映日(えいじつ)」、太陽横の「映幻日(えいげんじつ)」も撮影できた。

 大気密度の違いや大気中を漂う氷晶などで太陽や月の光が反射、屈折する大気光学現象。一部は岩手でも見られるが、南極ならではの美しい光景を前に氷点下18度の寒さを忘れる。

 同基地から大陸上の拠点「S16」に向かう新ルート作りの途中で遭遇。サングラスや髪の毛が真っ白に凍る中、作業した。観測隊員の中沢文男さん(49)=国立極地研究所、新潟県燕市出身=は「63次隊の夏期間にドームふじ基地まで2往復したため、S16に残した物資も例年の2倍ある。ルートを作り、早めに対応したい」と気を引き締める。

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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