2022.04.16

観測無事つなぎ帰国報告 第63次夏・62次越冬隊、記者説明会

オンライン記者説明会で、63次夏隊の活動を報告する牛尾収輝隊長
オンライン記者説明会で、63次夏隊の活動を報告する牛尾収輝隊長

 国立極地研究所は15日、帰国した第63次南極地域観測隊(牛尾収輝(しゅうき)隊長)の夏隊と62次越冬隊(阿保(あぼ)敏広隊長)の記者説明会をオンラインで開いた。新型コロナウイルス禍に揺れながらも観測を無事つないだ両隊。気候変動に関する新たなアプローチや、継続的なデータ収集で得られた知見について報告した。

 63次夏隊(隊員43人、同行者6人)は2月まで展開した▽世界最古級の氷の深層掘削に向けたドームふじ基地への遠征▽氷床が海に流れ出す過程を調べる熱水掘削▽新型気球を使った大気重力波観測-などを説明。発電機のオーバーホールや築約50年の環境科学棟の解体の様子も紹介した。

 牛尾隊長は「限られた期間で62次越冬隊やしらせ乗員の協力、国内からの支援をいただき、無事に実施できた」と感謝した。

 コロナ禍でも観測をつないだ62次越冬隊(隊員31人)。阿保越冬隊長は基地の月平均気温が1968年以降ほとんど変化していないなどの数値を示し「長い気候変化を知るためには、長期間の継続データが必要だ」と意義を強調。大型大気レーダーを使った国際共同観測なども報告した。

 両隊は3月28日、しらせで帰国。63次越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)は昭和基地に残り、観測を続けている。

(昭和基地から国際部・菊池健生がオンライン取材)

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 第63次南極観測越冬隊の活動は、岩手日報本紙をご覧ください。

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