支局に着任して1年がたとうとしている。これまでを振り返ると「若い力で花巻を盛り上げていきたい」と力強く語る若者の姿が鮮明に思い出される。

 昨年10月、花巻青年会議所が主催したイベントでは、花巻市内3校の高校生が活性化のための取り組みを発表した。花北青雲高の生徒は、同市の障害者就労支援施設「マルルまほろば」が製造した豆乳でカヌレを開発。地域との連携を感じさせる逸品だった。

 着任してすぐに取材した花巻北高の生徒は地域のために行動したいと、まちの魅力を発信する雑誌の編集長を突然訪問。その思いが認められ、友人や恋人と過ごすスポットを取り上げる特集記事を担当した。若者たちが市街地に出るきっかけをつくったに違いない。

 高校生の活躍の一方、それを支えるのが大人たち。若者の自主性を大切にしながらも、的確なアドバイスで協働する姿が印象深い。

 学生時代、自分の生活のことで精いっぱいだったことを思い返す。学校の外に出て、異なる世代と共に活動する子どもたちの姿に感心させられるばかりだ。

 都市部への若者の流出は続くが、まちづくりのためには次代を担う子どもたちの活躍が不可欠。岩手に住む若者の一人として、挑戦し続ける学生の姿を発信し、活動の輪を広げたい。

(大友亮)