2022.02.09

夏隊員 お疲れさま 観測、設営終え帰国の途

63次越冬隊員(右)と抱き合って感謝を告げ、ヘリに乗り込む夏隊員=8日午前9時半ごろ、南極・昭和基地
63次越冬隊員(右)と抱き合って感謝を告げ、ヘリに乗り込む夏隊員=8日午前9時半ごろ、南極・昭和基地

 【昭和基地で報道部・菊池健生】第63次南極地域観測隊(牛尾収輝(しゅうき)隊長)の夏隊は8日、昭和基地から撤収した。露岩域や氷上での観測、基地の設営作業を終えた夏隊員が、観測船しらせの艦載ヘリに搭乗。見送る越冬隊員と極地で成し遂げた任務をたたえ合い、帰国の途に就いた。

 撤収する夏隊員は午前9時半ごろ、ヘリに乗り込んだ。「ありがとう」「お疲れさまでした」。基地に残る63次越冬隊員約30人と握手や抱擁で別れを惜しみ、感極まる人も。越冬隊員は牛尾隊長らを乗せて離陸したヘリに向かって横断幕を掲げ、手を振り続けた。

 63次隊は夏期間に、環境変動予測を見据えた氷河の熱水掘削や2度のドームふじ基地への遠征、ゴンドワナ超大陸の成り立ちを調べる地質調査などを展開。基地では発電機の重要部品を交換するオーバーホール作業などを実施した。

 62次越冬隊も同日までに全員が同基地を去った。同隊は2020年11月に日本を出発。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、活動を一部縮小せざるを得なかったが、南極観測を無事つないだ。

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