2022.02.03

越冬、63次隊にバトン 昭和基地

越冬交代式で63次越冬隊員と握手する阿保敏広62次越冬隊長(中央)=1日午前9時20分ごろ、南極・昭和基地
越冬交代式で63次越冬隊員と握手する阿保敏広62次越冬隊長(中央)=1日午前9時20分ごろ、南極・昭和基地

 【昭和基地で報道部・菊池健生】南極・昭和基地の運営を前の越冬隊から次の隊に引き継ぐ「越冬交代式」は1日、現地で行われた。基地を1年間守ってきた62次越冬隊(阿保(あぼ)敏広隊長)からバトンを受け、63次越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)の運営がスタートした。

 式典は基地の広場で行われ、両隊と63次夏隊員ら約100人が出席した。阿保隊長は「1年間いろいろなことがあったが、皆よくやってくれた。63次隊には基地をよろしく頼みたい」と激励。沢柿隊長は「いよいよわれわれの本当の仕事が始まる。このチームならしっかり基地を維持していける」と誓った。

 両越冬隊員が「頑張ってね」「よろしく」と握手。62次隊員の多くが名残惜しそうに艦載ヘリに乗り込み、観測船しらせに戻った。上空を周回するヘリを63次隊員らが見送った。

 引き継いだ63次隊は生活拠点を夏期隊員宿舎から基地中央部へ移動。越冬準備が整ったことを示す「越冬成立」が同日出され、同隊の運営が始まった。

 越冬成立は例年、しらせがヘリの飛行可能距離圏外まで離れた段階で出していた。航空機による大陸間移動が普及したことなどを踏まえ、昨年から越冬成立の基準が見直された。

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