【仙台支社】国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す東北ILC推進協議会(共同代表・大野英男東北大総長、高橋宏明東北経済連合会名誉会長)は18日、仙台市内のホテルで講演会を開いた。東京大素粒子物理国際研究センターの飯山悠太郎助教(35)が、高速計算が可能な量子コンピューターや人工知能(AI)でILC実験を補完できると説いた。

 オンラインを併用し、約140人が聴講した。飯山氏は「ILCは超高精度実験。量子コンピューターの実現で、それを支える最高精度のシミュレーションができるようにしたい」と展望を語った。

 ILCは電子と陽電子を加速して衝突させ、発生する粒子を測定する。研究対象はヒッグス粒子が中心だが「ILCでは全ての衝突データを記録する。ヒッグス粒子だけでなく、思ってもいないデータが潜んでいる可能性がある。それをAIの助けを借りて見いだすことができるかもしれない」と説明した。

 ILCは宇宙創成の謎に迫る素粒子物理学の巨大な実験研究施設。岩手、宮城両県にまたがる北上山地(北上高地)が建設候補地とされる。