2022.01.24

緑の輝き、変化兆候注視 「雪鳥沢」で温暖化影響など調査

決められた調査地点でコケなどの生息状況を確認する中沢暦さん=16日、南極大陸・ラングホブデ雪鳥沢
決められた調査地点でコケなどの生息状況を確認する中沢暦さん=16日、南極大陸・ラングホブデ雪鳥沢

 【南極大陸で報道部・菊池健生】第63次南極地域観測隊(牛尾収輝隊長)は、昭和基地周辺で最もコケ類など陸上生物の生態系が豊かな沿岸露岩域「ラングホブデ雪鳥沢」で、モニタリング調査を行った。人類の産業活動がない南極で、温暖化の影響は植生に表れていないか―。兆候を見逃さぬよう、隊員が地道にデータを積み重ねている。

 昭和基地の南約20キロの雪鳥沢で観測したのは、富山県立大講師の63次夏隊員、中沢暦(こよみ)さん(41)=環境科学、兵庫県宝塚市出身=ら4人。16日は沢沿いに約2キロを歩き、31地点を調べた。例年の調査場所を見つけ、決められた範囲をカメラで撮影した。

 極寒、乾燥、太陽が昇らない期間があるなど特殊な環境の南極。植物にとっては厳しい条件で、数や種類は限られる。その点、植生変化の兆候は捉えやすい。雪鳥沢では約50地点を調査地に設定。環境変化を注視する。

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