東京パラリンピック第11日(3日)日本はゴールボール(視覚障害)の女子と陸上400メートルユニバーサルリレーで銅メダルを獲得した。

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 今大会、苦しみ抜いたレフト欠端瑛子(プロ野球選手の父光則さんが二戸市出身、セガサミーホールディングス)がメダルを懸けた大一番で躍動した。前半2分。チーム唯一の「回転投げ」から放った力強いボールがブラジルのセンター、ライト間をこじ開け先制。本人もチームも波に乗った。

 勢いは止まらない。同4分。今度は逆サイドを狙い、相手エースのジェシカ・ゴメスの体をはじいて2点目を奪取。前半終了間際の同12分に3本目のゴールを決め、日本を理想的な展開に導いた。

 金メダルを獲得した2012年ロンドン大会から3大会連続出場で海外試合経験も多い欠端は相手のマークも厳しく、実力を発揮できない試合が続いた。今大会は格下のエジプト戦で挙げた3得点にとどまり、得点ランク2位の25ゴールをたたき出した20歳のライト萩原紀佳(国立障害者リハビリテーションセンター)にエースの座を譲る格好となった。

 守備でも標的になる場面が目についた。1次リーグのブラジル戦では前半の3点リードを守れずに引き分けを許し、準決勝トルコ戦でも相手エースを止めきれない。

 それでも「必ずメダルを持って帰りたいという気持ちだけで戦った」と切り替えた。最後の最後に、ずしりと的確にコースを付く本来の投球がよみがえり、守備でも相手のシュートを21回ブロック。出場した22分間を無失点で切り抜けた。

 (東京支社・及川純一)