2021.09.17

三ツ石山~小畚岳(八幡平市)=9月15日8時~

野山の錦いよいよ到来!

報告:日本自然保護協会 自然観察指導員 鈴木清明

一瞬見られた青空と錦に囲まれた三ツ石山

 県内では紅葉前線の到来が早いと言われている、三ツ石山です。

 毎年、9月15日を観察日と決めて入山し、紅葉の錦の程度を見てきました。

 「今年はいかに!」はやる気持ちを抑えながら、奥産道の道をたどって行きました。

 岩手山は濃霧に包まれ、裾野からその姿を現してくれません。

 ヒンヤリした濃霧の流れに、時折、垣間見られる辺りの様子から、色付き始めたミネザクラなどの木々の姿が見られました。4割程の紅葉というところでしょうか。今年は早いと感じました。

 周辺にいた登山者からは、「きれい!」という感嘆の声がしきりと聞こえてきました。

 想像するに、23日頃は秋色も深まり錦となり、相当の人出となるのでしょう。

 午後になり、ガスも切れ始め、辺りが広く見られるようになってくると、太陽の日ざしもうかがえ、彩りも深くなりきれいに見られました。しかし、濃霧の流れは思ったよりも速く、次々と流れ込んでくるので、シャッターチャンスに苦慮しました。

 奥産道では、クロバナヒキオコシやサワアザミなどが、避難小屋を過ぎてからはエゾオヤマリンドウ、シロバナトウウチソウなどが、そして、シラタマノキ、アカモノ、ガンコウラン、コケモモなどの実生が見られました。また、ハヤチネフキバッタやクジャクチョウなどの昆虫類も見られ、びっくりしたのは、アズマヒキガエルが登山道中央まで出て来て、両手をついて迎えてくれました。

雲の切れ間に浮かぶ三ツ石山、その周辺の秋色
小畚への道、稜線の錦の始まり
濃霧の切れ間から垣間見られた松川側の紅葉
小畚側より覘標の台への稜線
青空の中の三ツ沼(午後)
帰路ようやく裾野を見せ始めた岩手山
コケモモの花とその実が一緒でした
奥産道に咲くクロバナヒキオコシ
ご丁寧にも両手をついてお出迎えのアズマヒキガエル